デキる会社員(プロ会社員)はヘッドハンターと上手く付き合う[会社員(サラリーマン)が年収アップのためにすべきこと]

お金の話

組織(会社)に属して働く年収2,000万円超えの自称プロ会社員である筆者による年収アップ術です。

注1)主に会社員(サラリーマン)などのように組織に属して仕事をしている人向けの年収アップ術です。個人事業主(フリーランス)や起業家向けではありません。また個人的に行う副業ではなく組織(会社)に属している本業での収入アップのための記事になります。

今日はヘッドハンターとの付き合いについて考えていきます。

年収を上げていきたい会社員にとってヘッドハンターとの付き合いは重要です。良い条件で仕事のオファーがあれば、検討する価値はありますよね。条件の良い転職をするのにもヘッドハンターは強い味方になります。

また、今現在の会社で活躍し続けるにもヘッドハンターとの付き合いは有利になると思います。

ヘッドハンターとは

私の知り合いのヘッドハンターから聞いているところによると、「ヘッドハンター」は、依頼主の会社から、こういう人材・こういうポジションに適する人材を探してほしい、という依頼を受けて、適切な人材を探して依頼主である会社に紹介する、というのが基本的な仕事だそうです。

特に、依頼主の会社から依頼を受けてから人材を探す、ということです。

ヘッドハンターへの報酬は成功報酬型であることが多く、依頼主の会社がヘッドハンターに報酬を支払います。

ヘッドハンターが紹介した人材と依頼主の会社との間で雇用契約が締結されると、雇用契約の年収の30%~40%くらいの報酬が依頼主の企業からヘッドハンターに支払われる、という形態が多いそうです。もちろん、転職者に費用は掛かりません。

要は、人材を紹介して採用されたら、採用時の年収オファー額に応じて依頼主の会社からヘッドハンターへ報酬が支払われる、ということです。紹介した人材が採用されなければ、ヘッドハンターへの報酬はゼロです。

たとえば、ヘッドハンターが紹介した人材を1,000万円/年で依頼主の会社が採用したら、ヘッドハンターは300万円~400万円の成功報酬が依頼主の会社から得られる、ということです。

完全成功報酬型ではなく、採用の可否に関わらず依頼主の企業に紹介した段階で一定の報酬がヘッドハンターに支払われる、というパターンもあるそうです。

ヘッドハンターへの依頼主は、採用したい会社(企業)です。そして、依頼があったら人材を探す、ということになります。ヘッドハンティング会社に登録している転職希望者を紹介するということではなく、依頼主にとって最適な人材を市場から探す、と私の知り合いのヘッドハンターは強調していました。

ヘッドハンターが人材を探すときは、ネットなどで公開されている情報もサーチするようですが、口コミを重視しているそうです。ヘッドハンターの場合は、通常は得意な業界があり、その業界で色々な人と連絡を取り合っているようです。

ヘッドハンターはその業界の人と色々な交流を持ち、どこの誰がどんなスキルを持っていて、どんな成果を出しているのか、優秀な人材はだれか、などについて常にリサーチしています。特に、ヘッドハンティングする候補者には実際に何度か会って、依頼主の会社のポジションにマッチしそうかどうかを探っていきます。

仮に、依頼主の会社にマッチしないようであっても、これこれこういう人材を探しているのだけど、心当たりはないですか?と候補者に聞いたり、紹介してもらったりしているのです。また、過去にヘッドハンティングした人とも交流を持ち続け、業界内の人材についての情報を集めています。

転職エージェントとは

ところで、ヘッドハンターと似て非なる存在として、「転職エージェント」という仕事もあります。

転職エージェントは、転職希望者に転職候補先(企業)を紹介する、というサービスを提供しています。転職エージェントは、公開・非公開の求人情報を多数保持しており、転職希望者に合いそう会社を紹介し、転職活動を支援します。転職エージェントの場合も、雇用契約の年収の30%~40%程度を紹介先の会社から支払ってもらう、という形態が多いようです。

人材を紹介して欲しい会社(企業)は、転職エージェントの会社に登録しておく(登録料が発生する)ことで、転職希望者を紹介してもらえることになります。ちなみに、転職希望者がエージェントの会社に登録するのは無料です。また、面接の練習などサービスを提供しているエージェントもあるらしいです。

転職エージェントの場合、依頼主は、採用したい会社ではなく転職希望者といえますね。転職エージェントに報酬を払うのは、採用した会社の方ですが。。。

転職エージェントの場合は、採用希望の会社のために人材を新たに探すのではなく、転職希望者と採用希望の会社とのマッチングを行っている、ということになります。

話が少しそれますが、私の勤めている会社で求人広告を出していると、転職エージェントに登録も頼んでもいないのに、転職エージェントが人材を紹介してくれることがあります。そして、採用になったら採用者の年収の30%~40%を成功報酬としてお願いします、言ってきます。

頼んでね~し!

勝手に紹介してきたのに紹介料を取るのかよ、と思うこともありますが、良い人材がなかなか見つからない場合などは、それも仕方ないか、と思うこともあります。

大手の転職支援会社だと、ヘッドハンター部門と、エージェント部門の両方を持っている会社もあるようです。

さて、前置きが長くなりましたが、今日のテーマはヘッドハンターと上手く付き合うということです。

ヘッドハンターと付き合うメリット

会社員が年収を増やしていく上でヘッドハンターと上手く付き合うことがなぜ重要なのでしょうか?

自分に合いそうな会社を紹介してもらえる

ヘッドハンターと上手く付き合っていくと、自分に合いそうな求人を紹介してもらえることもあります。ヘッドハンターに自分のキャリアプランややりたい仕事などを伝えておくことで、自分に合いそうな会社からヘッドハンティングの依頼があったときに声をかけてもらえます。

業界内の情報が得られる

また、業界内の色々な会社の転職事情や給与体系、採用ポリシーなども聞けます。ヘッドハンターと付き合うことで、企業が求める人材についてのタイムリーな情報が得られます。

転職市場のニーズはヘッドハンターに聞くといいですね。ネットや転職エージェントからも多少の情報は得られますが、業界で活躍しているヘッドハンターだと、さすがにより具体的な話が聞けます。○○社は、今はこういう分野に力を入れて、○○ができる人を探しています、元○○社の○○氏をリーダーとして採用したので、そのチームメンバーを探しているところです、○○人ほどを想定しているようです、というような具体的な情報が得られたりします。

自分自身の市場価値が分かる

ヘッドハンターと交流することで、自分自身の市場価値のようなものもある程度分かります。

労働市場での自分の市場価値を知ることはとても重要です。

残酷だけど、自分の市場価値以上の年収が得られることはないでしょう。
仮にあったとしても、一時的に運が良かっただけでしょうから継続して高い年収を得ることは難しいでしょう。

市場価値を上げるために自分に足りないものが分かれば、あとは足りないものを獲得して自分の市場価値を高めていくことができます。市場が全く求めていない能力のために時間を使うのはもったいないです。

自社に優秀な人材を紹介してもらえる

また、自分が転職するときだけでなく、自分が勤めている会社が優秀な人材を探したいときにも知り合いのヘッドハンターに依頼することができます。要するにヘッドハンターに仕事を依頼する、ということです。

また、ちょっとズルいですが、自分が転職する立場として、ヘッドハンターからライバル企業の採用事情や採用条件なども聞けるのです。なので、ライバル企業の採用事情を考慮したうえで、自社の採用活動ができます。

 

以上のように、ヘッドハンターと上手く付き合っていると、自分が転職する際にも重要ですし、今いる会社で働き続けるにも、競合他社の採用事情なども聞けるので、重要な情報源になるのです。

会社員にとって転職の意志の有無に関わらずヘッドハンターと付き合いがあるとなにかとお得なのです。

ヘッドハンターと上手く付き合うと
・自分に合いそうな企業を紹介してもらえる。
・自分の労働市場での市場価値が分かる。
・転職市場の動向が分かる。
・今いる会社に優秀な人材を紹介してもらえる。
・ライバル企業の採用事情が聞ける。

ヘッドハンターとの知りあい方

さて、ではどうやってヘッドハンターと知り合うのでしょうか。

転職サイトなどに登録しても、転職エージェントが転職を支援してくれるだけなので、ヘッドハンターと知り合うことはできません。たぶん。

 

私がヘッドハンターと知り合ったきっかけは、ヘッドハンターから声がかかった、ということです。つまり、ヘッドハンターが依頼主の企業から依頼を受けて、探している人材に私がマッチしそうだったから連絡してきた、ということです。時々、知らないヘッドハンターからも電話がかかってきます。メールだと会社の記録に残るので、最初の連絡は電話であることが多いですね。

 

ヘッドハンターは、主に口コミで依頼主のポジションにマッチしそうな人材を探すようです。私がヘッドハンターに声をかけてもらった時に、会ってみようと思ったのは、私と同じ業界で仕事をしている知人(しかも私が尊敬している人)の紹介で連絡をしました、とヘッドハンターが言っていたからです。この人の紹介ならば、怪しい人ではないのだろうと思い、転職するかどうかはさておき、一度はヘッドハンターに会ってみようと思ったのです。

 

それで私はヘッドハンターに会いました。ヘッドハンターは、私の仕事に対する姿勢や、考えているキャリアプラン、重視していることなどについて色々と細かく質問してきました。隠すこともないので、正直に答えましたね。

 

私からもこの業界の転職事情や、企業がどんな人材を求めているのかなどについてヘッドハンターに聞きました。

その時、私は転職をしませんでしたが、その後もそのヘッドハンターとは年に1回くらいは会って、情報交換をしています。

ヘッドハンターは口コミ情報を重視しているようなので、優秀な人と交流があれば、ヘッドハンターから声がかかる可能性が高まります。また、ヘッドハンティングにより、あなたの会社に移籍した人がいるのであれば、ヘッドハンターを紹介してもらうこともできるでしょう。

私のブログで年収アップ術なども公開しているので、それらも参考にしていただければ幸いです。

ヘッドハンターと知り合うには、
・優秀な人と交流を持つ。
・ヘッドハンティングされる人材になる。
 
 

私には、そんな感じで付き合いのあるヘッドハンターが何人かいます。付き合いのあるヘッドハンターに人材を探してもらい、私が働いている会社に引き入れたこともあります。もちろん、成功報酬をヘッドハンターに払いました。

 

以上のように、会社員にとって転職の意志の有無に関わらずヘッドハンターと付き合いがあるとなにかとお得なのです。

皆様の参考になれば幸いです。

ちなみに、当たり前ですが、ヘッドハンターなら誰でも良いわけではなく、優秀なヘッドハンターでないとあまり意味はないですよ。私が出会ってしまった、残念なヘッドハンターのお話はこちらです。

残念なヘッドハンターと出会ってしまった件
私が出会ってしまった、残念なヘッドハンターの話です。転職の意志の有無に関わらずヘッドハンターと交流しておくとお得ですよ、という記事を書きましたが、誰でもいいわけではありません。優秀なヘッドハンターでないとあまり意味がないし、時間の無駄です。


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