セカンドパートナーを持つということ(メリット、デメリット)

性の話

セカンドパートナーを持つことのメリット、デメリット、私が実際にセカンドパートナーを持っていることに関して思うこと、などを紹介します。

定義

まず、「セカンドパートナー」の定義から決めましょう。

辞書的、客観的な正確な定義は存在しないと思いますが、わりと一般的に言われているのは、
・配偶者(結婚相手)以外の相手であって、
・互いに恋愛感情を持っていて、
・性的な関係を持たない(プラトニックな関係)、
相手 のようですね。

ただ、私のこの記事では、もっとゆる~い(広い)定義で考えています。

出典:ぱくたそ

この記事では、「セカンドパートナー」とは、「互いに好きだという感情を持っている相手が複数いる状態でその相手のことをいう」、ということにしたいと思います。

なので、既婚、未婚(独身)のどちらも入るし、性的な関係を持っても持たなくてもセカンドパートナーに含まれます。また、「セカンド」という言葉からは2番目の、あるいは少なくとも1番ではない、というニュアンスが入ってしまいますが、ここでの定義は、必ずしも序列が無くてもよいことにします。なので、好きな相手が2人いる場合に「ファースト」が存在しないで2人とも「セカンドパートナー」ということもあり得る、と考えています。序列がない場合は、いわゆるポリアモリーの方の相手ということになると思います。もちろん、序列があって「ファースト」、「セカンド」という相手でもこの定義に入ります。

そうなると、ここでの「セカンドパートナー」の定義には、上記の一般的な意味でのセカンドバートナーの他に、不倫相手、婚外恋愛の相手、浮気相手、セックスフレンド(セフレ)、友達以上恋人未満の相手、ポリアモリー、などなどは全て「セカンドパートナー」に含まれ得ることになります。近頃よく聞く「パパ活」の「パパ」はどうでしょうね。互いに好きだという感情を持っていたら「セカンドパートナー」に入り得るでしょうね。

さて、そんなセカンドパートナーを持つことのメリット、デメリットはどんなものでしょうか。

メリット

興味範囲や楽しみの範囲、考え方が広がる

まず、これですね。人それぞれ趣味や嗜好は違うわけです。なので、お付き合いする相手が複数いれば、それぞれの相手の趣味や嗜好に影響を受けて、自分の興味範囲は楽しみの範囲も広がるし、考え方も広がります。

もちろん、一人の人と長く深く付き合うことで得られるものもあるでしょうが、お付き合いする相手が複数いるからこそ得られるものもあるわけです。

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お刺身が好き/嫌いな人もいるし、焼肉が好き/嫌いな人もいるし、アウトドアが好き/嫌いな人もいるし、パンクロックが好き/嫌いな人もいるし、旅行が好き/嫌いな人もいるし、、、好みは人それぞれです。

ずっと同じ人と長く付き合っていくと、行動範囲や趣味嗜好が限定的になり、考え方も限定的になりがちです。デートするにしても、共通の趣味の範囲になりがちですよね。

また性格や育ってきた環境も人それぞれです。なので、自分とは異なる考え方や経験の違いをセカンドパートナーから実感でき、深く付き合うことで、より自分と異なる考え方を受け入れられるようになります。

私の経験としても、セカンドパートナーがいることで、考え方や広がったことや、経験の幅の広がりがありました。見た目は好みだけど性格的にあまり合わない方とセカンドパートナーとしてお付き合いすることで、それまで「理解できない」と思っていた人の考え方を多少なりとも理解できるようになりました。私の中の先入観に気付くことができました。

また、セカンドパートナーとは普段とは違ったセックスを楽しむこともできます。性的な嗜好も人によって色々なので、セカンドパートナーを持つことで、様々なセックスを楽しむこともできます。

心に余裕が生まれ、相手に不満をもたなくなる

長く一人の人と付き合って、さらに結婚するとなると、パートナーは限定されることになります。同じ相手と長く付き合っていると、当然、相手に納得いかないところや、不満なところも出てきます。

当たり前ですが、完全に理想の相手というのはいないのです。あるいは、仮に「完全に理想の相手」だと思える相手がいたとしても、それは一時的な思い、または勘違いであるわけです。「一時的な思い」、あるいは「勘違い」というのは身も蓋もない言い方かもしれませんが、科学的、あるいは心理学的・進化心理学的にみれば、やはり「一時的な思い」あるいは「勘違い」なのです。

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セカンドパートナーがいることで、特定のパートナーに「全てを求めること」は無くなります。人にはそれぞれ長所、短所があります。セカンドパートナーがいることで、相手の短所を受け入れることができるようになるし、また相手の長所に気付くことができるようになります。

たとえば、お付き合いしているAさんは優しくて素敵なんだけど、優柔不断なところがあって、レストランで注文するメニューでさえいつも私が決めてあげないと決断できなくて、その優柔不断さにイライラするときがある。その点、もう一人のBさんは、はっきりし意思表示するし、合理的だし、積極的なので一緒にいてとても楽しめる。でも、Bさんの合理主義には時々ビックリさせられることがあって、正直引くこともある。自分が元気なときはBさんと一緒にいると楽しいしけれど、ちょっと疲れているときや、元気がないときにはBさんの合理主義は私には辛いときがあって、そういうときはAさんのふんわりした優しさにとても癒される。

Bさんがいることで、Aさんの優しさという長所をより認識できるし、Aさんの優柔不断のイライラ感にも寛大になれます。また、Aさんがいることで、Bさんの合理的な考え方の良さに気付けるし、Bさんの合理主義が持つある種の冷たさのようなものにも寛大になれます。特定の一人に全てを求める訳ではないからです。

そもそも特定の一人に全てを求めるのは現実的ではありません。完璧な人はいないのですから。それに、全てを求められたら、求められる方もストレスですし「重い」ですよね。セカンドパートナーがいることで、相手の良さを認識できるし、欠点も許容できるようになります。

よく、不倫相手ができたことで旦那に優しくなった、なんて話を聞きますよね。まあ、実際そうなんでしょうね。

新鮮な気持ちでいられる、若く健康でいられる

一人の相手と長く付き合っていくといわゆるマンネリ化が生じて、新鮮さが減ってきます。これはしかたのない事です。誰もが経験していることではないでしょうか。新鮮さが失われることは誰のせいでもありません。遺伝子が「新しい相手を探して子供を作りなさい」、と言っているのです。もともと人間の脳は新鮮さに魅かれるようにできているのですから、新鮮な相手を求めることは仕方のないことです。

一人の相手と長く付き合っていくとセックスレスなども生じてきます。セックスがなくても問題のないパートナーの関係性はあり得ます。しかし、セックスが心や身体に良い影響を与えることはよく知られたことです。性欲があるのであれば、セックスした方が楽しいし健康でいられます。今のパートナーとセックスしたくないのであれば、新しいパートナー(セカンドパートナー)を探せばよいのです。

一人のパートナーとお付き合いして、新鮮さが失われて他の相手に魅かれるようになったのならば、今のパートナーとお別れして、新しいパートナーとお付き合いをする、というのはもちろん悪いことではないですね。通常は、今現在における多くの社会、少なくとも日本社会においては社会的・倫理的にはそうあることが求められているのでしょう。

今のパートナーとの関係に新鮮さが失われていて、新たな相手に魅かれているときに、今のパートナーのことが嫌いではないのであれば、セカンドパートナーとして新しい相手とお付き合いを始める、というのを一つの選択肢として考えても良いのではないでしょうか。そうすれば、新鮮な恋愛を楽しむこともでき、気持ちも身体も若くいられるでしょう。また、先に書いたように、今現在のパートナーの良さに改めて気づくこともあるでしょう。

 

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リスク分散

恋人同士の関係や、愛情をベースにした関係性にリスク分散などという無機質で冷たい概念を持ち出すのもアレですが、セカンドパートナーを持つメリットとして「リスク分散」があります。

恋人とお別れした経験のある方にはお分かりでしょうか、喪失感がありますよね。相手から別れを告げられたときはもちろん、自分から別れを切り出した場合でも喪失感があります。喪失感があると、なんとなく物事が手につかなくなったり、上の空になったり、仕事に集中できなくなったり、そんなことはありませんか。

セカンドパートナーがいると、お別れのときの喪失感が減ります。理由はお分かりですよね。他にも相手がいるからです。合理的というか冷たい印象を持つかもしれませんが、私の経験ではお別れのときの喪失感は減ります。別れは辛いことではありますが、少なくとも仕事などの重要な日常生活に悪影響を与えるようなことはありません。恋愛はとても素敵なことですが、それが人生の全てではないのです。ですから、恋人の喪失によって貴方の他の重要な仕事などに悪影響を与えるリスクを軽減した方がよいと思いませんか。

投資をやる方には理解しやすいと思いますが、1つの投資先に資金を集中させるとリスクが高い状態になります。投資先を分散させてしてリスク軽減するのはリスク軽減の常套手段です。自分の人生やキャリアプランを考えた時に、恋愛についてリスク分散をすることは、貴方の大切な人生に対するリスク分散でもあるのです。

また、先に書いたようにセカンドパートナーがいることで考え方や経験が広がるので、自分の人生の全体にとってもプラスだと思います。投資でいえば、分散投資により色々な金融商品を多角的に見ることができるようになり、経済リテラシーや投資スキルが向上していき、経済的に豊かになります。恋愛対象の分散により、全体として貴方の人生が豊かになるということです。

デメリット

他者に理解されない

デメリットとしては、やはり他者に理解されない、というのがあります。日本社会においては一夫一妻制ですし、恋人関係においても1対1であることが前提にされています。ですから、他者に理解されないというのは当然かもしれません。パートナーにも「セカンドパートナー」であるということを理解されない可能性が高いでしょう。セカンドパートナーであることを互いに理解しあっていれば、当事者間では問題ないのでしょう。互いにポリアモリーのカップルであれば、当事者間では問題ないのでしょう。ただ、それでも他者(社会)からは理解されにくいでしょう。

生物学的な特徴やあるいは進化の過程からすれば、人間は乱婚の性質を持っているので(※詳しく知りたい方は下記の「参考文献」を参照)、社会的あるいは全員からは理解されなくても一部の人には理解されるとは思います。建前としては賛成できないけど、本能的に気持ちは理解できるという人もいるでしょう。

秘密にするコストがかかる

これは他者に理解されないことに起因するのですが、他者に理解されないし、知られれば非難され制裁を与えられる可能性が高いので、セカンドパートナーの関係性は秘密にする必要があります。他のパートナーにも理解されないのであれば、他のパートナーにも秘密にする必要があるので、手間やコストがかかるでしょうし、色々と制限もでてきます。

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おおっぴらにデート出来ないし、人目に付くところは避ける必要があります。秘密を作ることはストレスにもなりますし、秘密を守るための精神的コスト、経済的コストもかかるでしょう。

バレたときに失うものがある

これも他者に理解されないことに起因するのですが、セカンドパートナーの存在が他者にバレた場合、失うものがあります。何を失うかはその人の状況次第です。既婚者の場合、いわゆる不倫になりますので、配偶者や家族を失うリスクがあります。慰謝料が発生する場合はお金も失います。一般的には不倫の慰謝料は300万円くらいが上限になるそうです。セカンドパートナーが同じ職場の場合、仕事や仕事上の地位を失う可能性もあるでしょう。

独身の人の方が失うものは少ないかと思います。既婚者の方がリスクが高いといえるでしょう。

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セカンドパートナーを持つことにメリットはあると思いますが、デメリットもあるので、セカンドパートナーを持つ場合は、参考にしてみてください。セカンドパートナーを持つということがどういうことか、試してみれば分かる、とう面もあると思います。

セカンドパートナーを作るには(探すには)

男女が出会う場であれば、どこでもセカンドパートナーに出会うチャンスはあります。学校、職場、相席居酒屋、ナンパ、クラブ、バー、ネット、合コン、街コン、既婚者合コン、既婚者パーティー、SNSなどなど色々とあると思います。ただ、上述のように他者から理解されにくいので、おおっぴらには探しにくいですね。私は、セカンドパートナーとは職場、ネット、公共施設で偶然知り合った経験があります。

セカンドパートナーを探している、と正直に言えるはやはりネットでしょうかね。セカンドパートナー探しでマッチングアプリ(出会い系サイト)にはお世話になりました。似たような目的の人がアプリ(サイト)に登録しているので、探しやすいというのは確かにあります。ネットでの出会いだと、実際に会ってみるまでどんな人なのか分からないのですが、素敵な人に出会えることもあります。

他にどんなところで出会えるのでしょうか。情報をお持ちの方がいたら教えてほしいですね。

セカンドパートナーをネットで探すのにおすすめのマッチングアプリは、登録者数の多い
1)ワクワクメール
2)PCMAX
ですね。

出会いが見つかる安心の老舗優良マッチングサイト PCMAX

*参考文献:「性の進化論」 クリストファー・ライアン&カシルダ・ジェダ著 山本規雄訳

 


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